医学部2年、3年になったけど、範囲が膨大で大変。もっと効率よく勉強する方法はないかな?
イマドキの医学生は、どうやって勉強しているんだろう。レジュメ作りの参考にしたい!
この記事では、医学生で「より効率よく勉強する方法」を探している方、
そして、非常に恐縮ではありますが「医学部の授業用のレジュメを作ることになった先生」に向けて、
僭越ながら医学部3年生の僕が、「イマドキの医学生は、どのように定期試験のための勉強をしているか」紹介させていただきます。
医学生のみなさんは、効率よく勉強することで、より多くの知識を得るチャンスを得ることができます。
また、先生方にとって、医学生の勉強法をお伝えすることでレジュメ作りにほんの少しでもお役に立てれば幸いです。
目次
なぜ効率よく勉強するのか?
医学生である皆さんにとって、受験勉強を効率よく勉強する理由はもう明確だとは思いますが、医学部生活でも同じです。
ダラダラと勉強せずに効率よく勉強することは、時間を有効活用する上で非常に有効です。
同じ内容をより早く勉強できれば、さらに多くの知識を勉強できたり、趣味に時間を使うことができますよね。
ただし、闇雲に勉強して試験に落ちてしまっては元も子もありません。
試験に受かるレベルの勉強をしてこそ、追加の勉強をできると考えるべきです。
そこでこの段落では、そのような”試験に受かるために効率の良い勉強”をするために、おすすめの方法を紹介します。
”試験勉強以上にさらに勉強をする一歩”として”そつなく試験をこなせるように、効率よく勉強したい医学生”にとっての効率良い勉強法にフォーカスしています。
時間の種類を使い分けよう
僕が、効率の良い勉強をするために最も必要だと感じることは、”まとまった時間・隙間時間を使い分けること”です。
「まとまった時間で勉強すること」「隙間時間で勉強すること」これらは単体だと、とてもありきたりで陳腐化した教えですよね。
この段落では、「まとまった時間と隙間時間での勉強を、医学科の勉強に最適化させたらどうなるか」ということをお伝えします。
まとまった時間で、
①初学者向けの本で知識の骨格を作る
②レジュメで試験むけにチューニング
隙間時間では
③過去問で知識を肉付け
④何度も過去問を解いて、定着させる
僕がおすすめする勉強方法が、このような流れで勉強することです。
それでは、なぜこの方法が良いのかということと、どのように行うのかを以下で詳しく説明していきます。
まとまった時間で概要をつかめ
1時間程度など、ある程度まとまった時間が取れる時は「概要をつかむ勉強をすること」が効率の良い勉強に必要です。
概要をつかむ勉強とは、試験範囲の知識を大雑把につかみ、「学ぶべき疾患や解剖」の構造をつかむという段階です。
イメージとしては「骨格となる”薄く広い知識”を入れ、その知識を補強していく勉強」となります。
まずは薄めの本を通読しよう
試験範囲に「どんな疾患が登場するのか」「どんな検査法があるのか」といった大まかなイメージをつかみ、骨格となる”薄く広い知識”を得る段階で、そのためにおすすめなのが「その範囲の初学者向けに書かれた薄目の本を通読する」ということです。
例えば免疫学の試験の時、私が行ったのは「漫画でわかる免疫学」というような本を通読しました。
ここでは、「体の免疫の大雑把な仕組み」「どんな細胞が存在するのか」「関連する疾患はどれか」ということを学びました。
この段階では、1日もあれば読み終えることができる本がほとんどだと思うので、まとまった時間でささっと読んでしまいましょう。
これで、知識を補強していく骨格となる知識、そして試験範囲の分野の大まかなイメージをつかめたかと思います。
骨格を、レジュメで試験向けにチューニングしよう
その次の段階では、試験に向けて「レジュメを読む」ことが不可欠です。
主に医学科の試験では、大学にもよりますが多くはレジュメから出題することが多いのではないでしょうか。
そこで、授業のレジュメを読むことが必要です。
ここでは「1段階目で読んだ薄めの本とレジュメを、照らし併せながら読む」ことがおすすめです。
僕の経験ですが、レジュメでは、各臓器ごとの分類、疾患ごとの分類、病態による分類など、たくさんの分類が色々なスケールで説明されるため、頭の中が混乱することが多くありました。
そこで、”「今どこを勉強しているのか」という構造がはっきりされてわかりやすい初学者向けの本”に書き込むようにして勉強することで、混乱が避けられると感じました。
これにより、分野全体としての構造を把握しながら、それぞれの知識を補強することができるためお勧めです。
このような全体の構造を把握することが記憶のしやすさに直結しますので、”初学者向けの本×レジュメ”を使うと良いでしょう。
隙間時間で知識を定着させよう
まとまった時間の勉強により、「学校の試験向けにチューニングされた、骨格の知識」が身につきました。
そして仕上げの段階では、過去問を使った勉強で、知識を肉付けしていきます。
知識の肉付けのやり方は簡単です。
それは、過去問一問ごとに、周辺知識を先ほどの本でチェックし、解答の根拠を作ることです。
いわゆる「自分の模範解答集」を作る作業ですが、ここで、すでに学んでいる薄めの本を参照することで、記憶が定着するのです。
これで、「まず薄めの本を読み、レジュメを参照しながら読み、過去問を説きながらみる」という実質3回本を読んだ上、読むごとに新しい知識を肉付けしたことになります。
あとは作った過去問模範解答集を何度も解くことで、盤石な知識になるかと思います。
効率化するためには、ipadを使うのがおすすめ
医学生の勉強に、個人的に欠かせないというものがあります。
それは、ipadとapple pencilです。
僕は「ipadさえあれば勉強できる環境を作ること」を作っているので、外出先での隙間時間や、移動時間で暇さえあれば勉強をするようにしています。
・ipadを使うことで、大きく重い医学書をどこでも見ることができる
・過去問模範解答集を、「何度も繰り返し使える形」にすることもできる
・作った解答集を、共有することができる
それでは、実際の使い方を見ていきましょう。
重い参考書とはさよなら
まずは、医学書を電子書籍で購入することで、ipadを使うことで外出先でも簡単に勉強することができます。
大学にも、重く嵩張る書籍を持っていく必要がなくなるため、日々のストレスを大いに減らすことができます。
また、電子書籍がいくつかの出版社から出版されている場合があります。
その場合は、電子書籍を閲覧するためのビューワーの使い勝手で選ぶと良いでしょう。
探したいキーワードがあるページに一気に飛ぶことができる、文字検索できるOCR機能がついたものがお勧めです。
その他、紙書籍を購入して、PDFにする「自炊」という作業もお勧めです。
PDFであれば自由に書き込めますし、ソフトに取り込むことでOCR機能も実現できます。
過去問対策問題集はGoodNote5で作成しよう
apple製品に使える便利なノートアプリ「GoodNote5」があります。
このアプリを使うことで、PDFファイルの取り込みや手書きはもちろんのこと、蛍光ペンやフラッシュカードを用いて問題演習を効率的にすることができます。
僕自身の使い方としては、「フラッシュカード機能」によって一問1ページでフラッシュカードを作っています。
さらに、同級生の間でgoodnote5を使っている人が多いため、「フラッシュカード」「授業ノート」を簡単に共有することができます。
実はipadでなくとも、「手書きができるタブレットタイプのデバイス」であれば上記の作業を再現することはできます。
それでもipadをおすすめする理由は、同級生のipad使用率が高いことから「友人と共同作業を行う」「airdropによる共有」をほとんど毎日行っているため、appleデバイスであることが非常に役立っているためです。
個人的にハイエンドandroidタブレットを使ったこともありますが、共有できることだけでなく、安定性や軽さ、apple pencilの接続の良さから、ipadがおすすめとなっております。
まとめ
以上、医学生におすすめの「効率よく試験勉強する実際の流れ」と、便利すぎるガジェット「ipad」を紹介させていただきました。
ぜひこの記事を読んで「効率よく試験勉強を行う」ことで、さらに勉強していただけるようになれば幸いです。